それまで仲良く平穏に暮らしていたのに、ある日突然妻や夫の浮気が発覚した場合のショックは、相手を愛していればいるほど大きいものです。夫の浮気、妻の浮気を一度は許して再びやり直そうと思ったのに、浮気された時のことを思い出して苦しくなる「フラッシュバック」に悩まされている人はとても多いのです。
ふとした時、配偶者の浮気相手の出身地や浮気相手と同じ名前を耳にした瞬間、浮気をされていた当時のことを思い出して、発作的に相手を責めてしまうことをフラッシュバックといいます。フラッシュバックの症状は人によって様々です。浮気相手とのメールのやり取りを思いだして、「おはよう」「おやすみ」などの日常的な挨拶ですら夫や妻にされると辛くなるという人もいますし、浮気相手との写真を発見してしまい、夫や妻と一緒に写真を撮ることができなくなったという人もいます。期間も様々で、1年ほどでフラッシュバックの症状から脱する人もいれば、10年20年と悩まされる人もいます。それだけ愛する人に裏切られることは大きな傷を負うということです。
浮気した妻や浮気した夫の方にしてみたら、もう浮気相手とも別れて信頼を取り戻すために頑張っているのに、いつまで過去の浮気にこだわっているのだと言いたくなることもあるでしょう。しかし、心の底から反省している姿を見ていたとしてもフラッシュバックは訪れるものです。それを我慢して不満や不安を貯め込むことの方が悪影響を及ぼします。ですから自分の中だけに貯め込まずに吐き出した方が良いのです。
怒りのままに相手を責めたり、泣き叫んだり、物を壊したり、吐き出し方も様々です。浮気した夫や妻は自分が悪かったのだからと耐えることになりますが、それにもやはり限度があります。大事なのは、フラッシュバックを起こした後です。また裏切られるのではと不安になる、愛しているからこそ辛い、など自分の気持ちを正直に伝えて感情をコントロールすることができないことを理解してもらいましょう。どれだけ傷ついたか、それを受け止めてもらうだけでも気持ちが軽くなるものです。
妻に浮気された、夫に浮気された方も、離婚を選択せず再構築を選んだのですから、歩み寄る努力は必要です。浮気した妻や夫が信頼を取り戻そうと努力しているのであれば、再び信じてみようと努力しない限り、フラッシュバックはいつまでも続いてしまうでしょう。浮気を乗り越えていくことは大変なことなのです。
夫の浮気、妻の浮気を許してやり直すと決めたとしても浮気の証拠はとっておくべきです。浮気を知ってから3年は慰謝料を請求できます。やり直すことを決めたので証拠はいらないと、浮気の証拠を残さずにいて後々後悔することはよくある話です。離婚しないと決めていても、念のために探偵事務所に浮気調査を依頼して、しっかりとした浮気の証拠を確保しておきましょう。
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