事実婚の浮気

入籍をしない事実婚を選択する人が増えてきています。そもそも、事実婚とはどういうものなのでしょうか。事実婚のメリットやデメリット、浮気した時の慰謝料等についてご紹介します。

事実婚には定義があります。お互いが夫婦関係であると認識していること、夫婦としての共同生活を送っていることです。メリットとして挙げられるのは『姓を変えなくてよい』ということ。職場での姓を変更したくない、運転免許証や銀行の名義等を変更する必要がない等です。キャリアを築いている女性が姓を変えないことにメリットを感じて事実婚を選択する場合が多いようです。 また、相手の親族と交流する必要がないなど、結婚によって伴う束縛がない自由な関係を求める人も多いです。

デメリットは、入籍していないため、配偶者控除や扶養控除が認められないという点です。また、事実婚の場合、遺産の相続や保険金の受取はできません。手術の同意書等も基本的にはサインできません。出産した場合ですが、事実婚の場合の子どもは母親の戸籍になりますので、父親には認知をしてもらう必要があります。こうしてみると、一方が一方に養われるという状況よりも、それぞれが独立した生活を送っている上で夫婦関係が成り立つ場合に事実婚が選択されているものと考えられます。

では、事実婚の場合の浮気はどうなるのでしょうか。事実婚の場合も、法律婚と同じように慰謝料を請求することができます。金額は、同居の期間や子どもの有無によって変わります。ここで大事なことは『事実婚を証明できるかどうか』ということです。住民票や、生計を共にしていることを証明するための公共料金の明細などが証拠となります。また、周囲の人が夫婦と認識していたという事実も証拠になります。夫婦関係を知る人に陳述書などを書いてもらうこともあります。

当然、浮気の証拠も必要です。浮気相手との肉体関係があることがきちんと証明されるような決定的な証拠が必要ですので、やはりプロの探偵に調査を依頼することをおすすめします。事実婚の場合、浮気をしている期間と夫婦関係が成立している期間が重なっていることが証明される必要がありますので、両方の証拠をしっかりと用意しておくことが重要です。自分で浮気の調査をしようとすると、相手に気づかれてしまったために十分な証拠が集められない場合が多いです。事実婚であっても、浮気に関してはプロの探偵に調査を依頼し、しっかりとした証拠を用意しましょう。