海外の浮気事情

日本では配偶者が浮気をした場合、配偶者に対しても浮気相手に対しても慰謝料を請求することができますが、欧米諸国では浮気相手には慰謝料を請求できない場合がほとんどです。

理由としては、浮気をするということは、その時点で夫婦関係が破綻しているからという認識であること。アメリカでは、浮気相手を責めることなくすぐに離婚となります。また、‘なんとなく嫌になったから’というように、相手に問題がなくても離婚請求ができるのです。慰謝料というものは存在せず、財産分与や養育費をどれだけもらうかということが焦点となります。これらが日本と比べると高額になるのです。ハリウッドスターなどが数百億円を妻に支払ったなどと報道されるのは、資産の半分を渡すというのが決まり（結婚生活が10年以上の場合）だからです。

恋愛大国といわれるフランスでは、不倫というものが法的に問題にはならないのです。オランド元大統領の妻との不倫関係を報道された政治家が、事実無根だと名誉棄損で週刊誌を訴えましたが、不倫は40年前から刑法上罪ではなくなっている、不倫の噂を報道されても名誉棄損にならないという判決を最高裁判所が下しました。不倫はモラルに反さないという、世界で一番不倫に対して寛容な国だといえます。また、日本と同様、フランスでも浮気相手に慰謝料を請求できるのですが、請求したとしても少額なのだとか。

世界で一番浮気率が高いといわれているのがタイです。タイでは性風俗が産業として成り立っているほど、性に対して開放的であるといえます。男性も女性も、未婚既婚関係なく恋愛をします。だからといって、すんなり浮気を許すというわけでもなさそうです。浮気を知った怒りによる殺傷事件はとても多いのです。

浮気をされた怒りのあまり、とんでもない行動にでるというのは世界各国でも見られます。

浮気した旦那の局部を切り取ってしまうという事件は各国でありますし、インドでは浮気した妻を大勢の人の前で百叩きし、意識を失った妻が見物人たちに暴行されたという事件もありました。

インターネットが普及してからは、浮気した妻をネットオークションに出品したり、裸で謝罪する動画をネット配信したり、浮気現場を目撃して、そのまま行為を続けさせた動画を撮影しSNSに投稿するという問題も起こりました。

程度の差はありますが、どの国でも浮気というものは存在します。浮気に寛容な国だと思っても酷い目にあわないとも限りません。他に好きな人が出来たので、けじめをつけてから次に、とはなかなかいかないようですが、酷い目にあいたくなければ順序を守るべきというのはどの国でもいえることでしょう。いきなり過激な行動に出るのではなく、探偵事務所で浮気調査をしてもらい証拠を押さえたうえで話し合うなど穏便に対応することをお勧めします。