私たち人間には、だれしも「個性」があり、人それぞれものの好みや考え方が異なって当然です。これは男性にも女性にも言えることです。ところが近年の男性は、没個性というとちょっとニュアンスが異なりますが、女性に対する対応の仕方が両極的であるという気がしてなりません。
近年、「草食系男子」なる言葉がずいぶん多く聞かれた時期もありましたが、この言葉から派生した「絶食系男子」だとか「光合成男子」などという、とにかく「おとなしい系」の男性が良い意味でも悪い意味でも脚光を浴びた時期もありました。
ところがこれに対し、「超肉食系男子」ともいうべき男性も、その存在感をさらに増幅させている印象があります。つまり、自分に彼女がいながら、浮気のひとつやふたつは朝飯前であり、しかもこれを反省する気持ちすら微塵もないという、一般的な良識ある人間からすれば「どうしようもない男」の存在がずいぶん強調されているという印象があります。
彼らの罪の意識の薄さというのは、まるで自己中心的な考え方そのものであるといえます。何しろ、「それは彼女もかわいそうだと思うけど、俺が相手してやらなかったら浮気相手の彼女だってかわいそうじゃん」などと、さらりと言ってのけるから驚きます。
あるいは、浮気をする際に、「俺はちゃんと彼女がいるし、これは浮気じゃなくて、遊びだから」と、その浮気相手に告げれば、それで罪はないと考える男性もいるんだとか。お前の彼女の立場はどうなるのだと、まったく関係のない第三者でさえ、そんな苦情のひとつも言いたくなる男が、近年増えているのだそうです。
肉食系男子の特徴として、男らしく、決断力があり、仕事に対しても恋愛に対しても積極的です。面倒見が良いので、守ってあげたくなるような女性を好きになる傾向がありますから、女性の方から積極的にいくと遊ばれてしまう可能性があるので距離を縮めるのにも注意が必要です。
もちろん、肉食系女子というのも存在します。外見が明らかに肉食系女子という子とは違って、一見大人しそうに見えて、さりげなくお目当ての男性にアプローチしていくタイプの女子がいます。そのタイプの女子は草食系男子をターゲットにします。いつまでもちやほやされていたいので、相手を次から次へと乗り換えるといった、「どうしようもない女」も増えているのです。
どちらもアプローチの仕方が巧みなので、慣れていない人には見極められず、気がついたときにはすっかりハマってしまっていたりします。こういったタイプの人たちもいるということを念頭に入れておいて、深入りすることのないよう用心することをおすすめします。
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