近年「個人情報保護法」の成立によって、個人情報の扱いに関しては、従来とは比較にならないくらいデリケートにならなければならないという現状があります。個人情報の漏えいというと、やはり悪徳サイトなどの詐欺行為によって漏えいしてしまうケースが多いです。もちろん、善良な企業が情報の扱い方を誤ったがために個人情報が漏えいしてしまったという事故も多発していることは事実です。ただ、意外と多いのは、悪徳サイトやミスなどの事故ではなく、もっと身近なところから漏えいしてしまっているケースが多いのです。 それが、「元カレ」や「元カノ」の仕業であったという事例は驚くほど多いといいます。
なぜそんなことが起こってしまうのかというと、これはやはり、「相手のことを知りすぎてしまっている」という理由と、「それが当たり前である」という理由とが考えられます。つまり、「他人とは思えない間柄」だからこそ、ついつい口が滑ってしまったというケースもあるでしょうし、あるいはネットなどにうっかり書き込んでしまったという悪意なく漏えいさせるケースは信じられないほど多いのです。元の恋人の場合、別れて以降はなかなか会話をする機会に恵まれないですから、そういった情報の管理というのがどうしてもずさんになりがちであることは間違いないでしょう。
もちろん、嫌がらせとしてわざと個人情報を漏えいさせる場合もあります。別れた相手を困らせるために、ネット等で個人情報を晒し、誹謗中傷するという悪質な行為をする人が増えています。実名、住所、勤め先だけでなく、貯金額等も書き込まれたりするケースが実際にあります。その場合は、警察や法律の専門家に相談しましょう。
こういった嫌がらせ行為を受けないためには、やはり別れ際が重要なポイントとなります。突然連絡を取らなくなったり、理由もなく別れを告げられたりすると、後々嫌がらせをされる場合が多いです。相手が未練を残すことのないよう、きれいに別れる必要があります。
元恋人の行方の調査を探偵に依頼するというケースがありますが、当然ですが嫌がらせ目的の可能性がある場合は調査できません。純粋な気持ちで調査をお願いしたいという場合は、探偵業者に間に入ってもらって、相手の方に自分が会いたがっているから連絡先を教えていいかと確認してもらうことが最低条件となるでしょう。
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