夫や妻の素行が怪しくて、浮気をしているのではないかという疑いが生じると、自分で証拠を集めるために尾行することを考えるかもしれません。尾行は主に徒歩か車によって行いますが、素人がいざ尾行しようとすると、思っていた以上に難しく、失敗するリスクも高くなります。今回は素人の尾行は失敗のリスクが高いことについて説明します。
まず、徒歩による尾行でありがちな失敗に、不自然な変装を挙げることができます。テレビドラマなどの尾行シーンで、視聴者の立場から「それはすぐにバレるでしょう!」と思わず笑ってしまうような違和感のある変装をしていることがあります。素人が変装して尾行しようとすると、自分では気づかなくても第三者からすると違和感だらけの変装になってしまいがちです。それに加えて徒歩による尾行は対象者との距離を上手に保つ必要がありますが、これも思った以上に難しいのが事実です。距離を縮めすぎると怪しまれますし、距離がありすぎると見失ってしまいます。人ごみの中やガランとした誰もいない場所では距離の取り方が難しく、素人が尾行すると挙動不審な人に見えてしまうことがあります。
車での尾行はさらに難易度が高いので、素人が行おうとすると失敗のリスクが高くなります。車での尾行でやっかいなのが赤信号です。浮気をしている夫や妻が乗っている対象の車が黄色信号で突っ込んでしまっても、後続の車は赤信号で止まらざるをえなくなります。だからといって赤信号を警戒しすぎて距離を詰めて尾行すると、対象者に不審がられてしまうことになります。さらに「浮気をされているかもしれない」という不安な気持ち、悔しい気持ちのままハンドルを握ると、運転に集中できずに交通違反を犯したり事故を起したりする可能性も高くなります。タクシーの尾行、高速道路の利用、閑静な住宅街に入る場合などは特に上手に距離を取らないと、見失うか怪しまれるかのどちらかになってしまいます。
徒歩による尾行にしろ、車による尾行にしろ、素人が自分の判断で尾行するのは想像以上に難易度が高いことがわかります。そして最も避けなければならないのが尾行していることを配偶者に疑われることです。実際に浮気をしていたとすれば、配偶者はさらに警戒心を高め、証拠隠滅を図ったり一時的に浮気相手との関係を断ったりすることでしょう。配偶者が浮気をしていなかった場合は、疑って尾行していたことがきっかけで夫婦関係を悪化させてしまうことにもなりかねません。尾行の鉄則は「絶対に相手に気づかれないこと」ですから、やはり尾行のプロである探偵事務所に依頼するのが一番の策であるといえるでしょう。
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